Q異種金属接触腐食について教えてください。
異種金属接触腐食とは、異なる金属製品同士を電解液のような腐食環境下で電気が流れやすい状態の際に、一方の金属に集中して激しい腐食が起こる現象のことです。これはボルタ電池の原理と呼ばれるイオン化傾向の影響でイオン化傾向が大きい金属が陽極に、小さい金属が陰極となります。陽極側は、金属がイオンとなり電子を作り出し、陰極側に電流が発生します。同時発生的に陽極側が酸化することで腐食が起こります。特にマグネシウム合金は実用金属材料では最も卑(いや)な金属であり腐食しやすいため、他の金属材料と接触する場合は表面処理を施すことや金属間に樹脂製のスペーサーを挟むことで、異種金属接触腐食を防ぐ効果が期待されます。