2023/04/04掲載
電気自動車へのマグネシウム合金の需要
自動車産業において、近年、燃費やCO2排出規制の厳格化や環境意識の高まりから、電気自動車(EV)へのシフトが進んでいます。EVは、従来のガソリン車に比べて高い性能を発揮するため、需要が拡大することが予想されます。
EVの普及により、自動車部品の軽量化が求められるようになり、軽量で高強度なマグネシウム合金が注目されています。マグネシウム合金は、アルミニウム合金よりも軽量であり、強度も高く、耐熱性にも優れています。これらの特性は、EVにおける車体部品に適しているため、今後需要が拡大することが予想されます。
また、EVにおいては、駆動用モーターやインバーターの部品にもマグネシウム合金が使用されることが予想されます。駆動用モーターやインバーターの部品は高温で動作するため、軽量で強度が高く、かつ耐熱性があるマグネシウム合金が適しています。
EVにおいて特に注目されるのが、バッテリーの部品です。EVは、大型のリチウムイオンバッテリーを使用するため、バッテリーの重量が車両の重量に影響を与えます。そのため、バッテリーの部品の軽量化が求められ、マグネシウム合金が採用されることが期待されています。
このように、EVの普及により、マグネシウム合金を使用した部品の需要が拡大することが予想されます。ただし、マグネシウムは、取り扱いが難しく、火災のリスクがあるため、安全面の対策が求められます。製造業者は、安全対策を徹底し、信頼性の高い製品の提供に努める必要があります。