2023/04/07掲載
マグネシウム合金は、高い燃焼性を持つため、火災や爆発の危険性が常に付きまといます。そのため、マグネシウム製造を行う場合は、しっかりとした安全対策が必要です。
1.設備の防爆対策と消火対策
まず、設備の安全確保が重要です。マグネシウム合金は燃焼しやすいため、爆発的な火災が発生する可能性があります。したがって、マグネシウム合金の製造設備は、火気や電気を適切に制御し、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。また、消火設備の設置も重要であり、火災発生時に速やかに対応できるようにしておくことが必要です。消火については必ず金属消火器での消化が必要となります。
2.社員の教育
さらに、社員の教育・訓練も必要です。マグネシウム合金の扱い方や危険性について、十分な知識を持っていることが大切です。また、安全に作業を行うための手順や方法についても、トレーニングを行い、徹底的に理解させる必要があります。
3.火気の取扱い
作業時には、火気の取り扱いにも注意が必要です。例えば、電気工具の使用や溶接作業を行う場合には、周囲に引火性物質がないかどうかを確認し、十分な換気を行うことが必要です。また、3S(整理整頓・清掃)について徹底し、作業場所を常に清潔に保つことも重要であり、切粉や粉塵などが溜まらないようにすることが必要です。
4.安全管理の徹底
最後に、安全管理の徹底が大切です。事故を未然に防ぐためには、常に安全管理の徹底が必要です。作業中の不安全行為の防止や、事故発生時の対応策などを徹底し、従業員の安全を確保することが重要です。